働き方改革―テクニックを制する者が結果を制する

長時間労働の解消は、非正規と正規社員の格差是正や高齢者の就労促進とならぶ、働き方改革の柱です。コロナによって通勤時間や無駄な会議を削減しても、多くの人はまだ働き方改革は不十分だと感じています。というのも、通勤時間や無駄な会議の削減は働く時間を減らすための改革であり、働いている時間の効率化、すなわち働いている時間に人間が取る行動に対して、本格的な改革が行われていないからです。

働いている時間に人間が取る行動とは、たとえば次のようなもののことです。
―チームの一体化を進めるために、上司が密なコミュニケーションをとる。
―部下を育成する。
―問題の解決法をチームで話し合う。
―多くの情報を比較検討して、最適なサービスを選択する。
―顧客向けに説得力のある提案を作るため、調べ物をする。
これらはほんの数例ですが、要は、誰もがやっている、一つひとつの行動のことです。

ここで考えておくべきことは、現代の職場には、上記の行動を数十年前よりも格段に難しくする多くの要因が備わっていることです。2つだけ例を挙げてみます。
―ダイバーシティが深化すると、バックグラウンドの異なる人との相互理解を実現することが重要です。それには十分なコミュニケーションのための、以前は必要でなかった時間が必要です。
―インターネットがもたらした情報化によって、私たちの周りには膨大な情報があふれています。少し調べると、たくさんの情報が入手できます。その反面、その中から正しい情報を選びだすための業務には、以前より長い時間を要します。

ところが働いている人の行動は、数十年前とまったく同じままなのです。以前と同じやり方で多くの情報に目を通し、理解し、部下を育て、商品のスペックを議論しています。

例えば何かを暗記するとき、覚えるためのテクニックを知っていれば、ただ繰り返して暗唱するよりスピードが格段にあがります。同じように、情報化時代にあった働き方を学ぶことも、働き方改革の重要な決め手の一つです。

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