傾聴に代わるアプローチ

傾聴はビジネスの場面でも非常に重視されるスキルです。すぐ思いつくところではコーチングや部下との会話で重要だな…と思います。国家間の重大な局面で交渉しているときにも、稀代の交渉の名手たちがいかに優れた傾聴スキルを駆使したかを物語るエピソードが数多くあります。そして傾聴とは表層的なテクニックではなく、その人の内面的なもの…どのような人間か、交渉相手をどのようにとらえているか…にも深く根差しています。

だからこそ職場のチーム作りやミーティングの活性化やテレワークするメンバーの動機づけに取り組んでいるとき、高い確率で「傾聴の力が大事だ」と言う話になります。完璧に正しいアプローチだと思います。

でも、先日、リーダーシップ研修のフォローセッションでお話をしたある方のアプローチはちょっと違っていました。「自分の話を短くする」。もちろんただ短くすればいいわけではありませんので、重要な要件を満たした上での話です。すると皆が深く考える場が生まれたことで、質問やコメントが増え始め、それによって対話が生まれ、モチベーションがあがったそうです。

傾聴することと、自分の話を短くすることは、第三者から見るととても似ています。でも本人の意識が向かっている先は全く違います。問題をどうとらえるかによって、解決策のアプローチが大きく変わることを示す好例でした。