レジリエンスー人材開発の金科玉条

不屈の精神という言葉はあまり聞かれなくなりましたが、それに代わってレジリエンスという言葉が登場しました。言葉は変われど、今も昔も人間にとって大切な価値は変わらないようです。その証拠に、賛否両論の中で開かれているパラリンピックを見て、私たちは日々驚いたり励まされたりしているのですから。

10年以上も前、コンタクトレンズの使用を1週間禁止されたことがあります。視力が非常に悪いうえに、折悪く仕事用の眼鏡は持ち合わせておらず、何をするにも手元が鮮明に見えない生活はストレスなどという言葉で片付くものではありませんでした。仕事がいつも通りに立て込んでいるのに、何も思い通りに進まない。普段の何倍も疲れ、投げやりになり、やる気が失せ、極度の疲労感を感じながら、障碍がある人は一体どれほどの強い意志を持って、一人ひとりが今いるところまでやってきたのだろうか、と考えずにいられませんでした。

行動科学の分野では、優れたパフォーマーになるかどうかは、意志の力によるところが大きいと良く言われます。もちろん科学的な意味での意志であり、根性論をさすわけではありません。

つい先日の研修には聴覚障碍の方がいらっしゃったのですが、大勢の同期に混じって生き生きと学び、熱心にうなづき、クラスのムードをリードして、その場で欠くことのできない存在感を放っていらっしゃいました。

何事も自分の意志からはじまるのだと初心に返らされました。