ダイバーシティを味方にする

ダイバーシティの力は、自分と異なるものを否定せずに受け入れるだけではなく、もっと積極的に踏み込んで新たな価値を生み出すことから生まれます。自分とは異なる相手の経験や考えを深く知ることで、自分の考えを深めたり、飛躍させたり、あるいは相互に刺激しあって新しいアイデアを生み出したりできるからです。

特に企業が業績や企業価値を高めることを目的として推進している場合、ダイバーシティの効果を証明した多くの世界的な調査が論拠になっています。

でも、日々の業務の中で積極的に相手の考え方や価値観に踏み込めば、自分が正しいと信じてきたことを間違いだと否定する相手と真正面から対話することになります。今までは知らん顔して通り過ぎてきたものをあえて言葉に出したせいで、上司の意見が部下に否定されることもあります。

人間は本来、自分と異なるものを危険な敵と見なすので、自分の考えを否定されると無意識のうちに相手を避けたり、倒したりしてしまいます。これはダイバーシティにとって危機です。

異なるものに対して真摯な関心を持ち、ダイバーシティを本当の意味で味方につけるには、ダイバーシティを味方にするような対話法が鍵になります。