「パーパスやミッションややりたいこと:何度も聞かれると苦しくないですか?」の続き: 部下にできること

今は、自分のパーパスを即答できなくても、いずれ答えを求められる時が来るかもしれませんし、自分でもその答えを必要とする可能性もあります。

これは一つ前の「パーパスやミッションややりたいこと:何度も聞かれると苦しくないですか?」の続きです。
前回は、人がもっとも価値や意義を感じるものを、単純な質問で明らかにすることはできない。相応の情報や経験のストックが必要なので、上司は部下の答えを急ぎすぎて、追い詰めることがないようにしたい、というところで終わりました。では質問される部下の側はどうでしょうか。

今は自分のパーパスを即答できなくても許されるかもしれませんが、やがて答えを求められる時が来るかもしれません。自分でもその答えを必要とする可能性もあります。それに、気になっていることを放っておいても良いことはありません。

1.「パーパスやミッションややりたいこと」を見つける
日々の自分の行動の意味を考える時間を作る: 1日数分でもいいので、ふだん何気なくやっていることについて、考えます。例えば、「上司に言われたから」「顧客の要望だから」「世間の常識だから」、それ以上考えることなく実践していることについて、こんなふうに考えてみます。
―その行動は、誰にとって、どのように役立つのだろう?
―その行動に自分の時間とエネルギーを費やすことを、自分はどう思っているのだろう。うれしいのだろうか。時間があればもっとやりたいのだろうか。それともやむを得ないからやっているのだろうか。自分に決定権があれば、どんな風にしたいのだろう。

2.気になっていることに対する対策を考える
自分がすべきこと/できることを考える: 前回の記事に登場した方のように離職を考えるのも一つの手です。加えて、離職して逃げる以外の対策も考えてみます。困難な状況で解決策を考える時、少なくとも3個のアイデアを出すと優れた突破口が生まれやすいことが、専門家の間では経験的に知られています。ですからアイデアを最低3個考えるまでは、どの解決策にも飛びつかないと決めてから、必要なら信頼できる知人の力も借りて「自分がすべきこと/できることは何か?」と考えます。
たとえば、こんなふうになります。
アイデア1: 離職する
アイデア2: 上司に返答するセリフを用意する。たとえば、「そのような観点で考えるべきだということに初めて気づきました。大きなテーマなので、思い付きで答えるのは、抵抗があります。自分なりに考えてみるつもりですが、参考になる資料や本などはありますか」など。
アイデア3: 「そのような観点で考えたことはなかったので」と前置きしたうえで、「入社から今までで、一番やりがいを感じたり、成長したと感じた出来事はXXXXです」と話す。
アイデア4: 個人のパーパスやミッションに関する専門家の助言やコンサルティングを求める。あるいは、書籍を読む。

1と2によって、状況を主体的にコントロールする可能性が生まれやすくなります。

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