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複雑な社会で、重要情報を見きわめる

複雑化するビジネス環境に対応できる力

難しい経済環境やテクノロジーの急速な進化、世界情勢の変化、価値観の対立と社会の不安定さ等、ビジネスの環境は複雑になるばかりです。多くの人々が、この複雑さに対応するためにもっとも重要な能力の一つが、ものごとのつながりと意味を理解する力だといいます。小さな手がかりを見落とすことなく、全体のなかでその意味を理解できるかどうかが鍵だというわけです。。

特に多くの人が注目しているのは、たんにグローバルなビジネスが増えたというよりも、SNSやインターネットで人々が常時つながり、情報がノンストップで押し寄せてくるという点です。情報の洪水のなかで、有益な情報とそうでないものを素早く分類できなければ、偏った情報をうのみにして後で後悔することになりかねません。

複雑さには二通りある

複雑さといっても2つあります。一つは多くの要素が関わっていてシステム自体が大きいので全体を理解するのは難しいけれど、システムの働きやしくみには一定のパターンがあって、開始条件が同じなら結果が予測できるもの。もう一つは、要素が多様で数も多く、システムの働きやしくみにパターンがないものです。

後者について子供の誕生日パーティを例にとって考えてみましょう。誕生日パーティでは、開始条件が同じでも(飾りつけ、ケーキ、プレゼント、お友達など)、予測不能な様々な結果が発生します(ハッピーなお祝い、食べ物をめぐるけんか、けんかに負けて泣き出す子供、けんかの果てにけがをして治療を受ける子供、など)。この場合、開始条件が同じでも結果が同じとは限りません。結果予測ができませんから、臨機応変な対応が必要です。

会社や社会は人間の集まりなので、企業が直面する複雑さの多くは後者の方です。たとえば、重役会の開始条件が同じでも(役員室、名札、配布資料、報告とそれに続く議論、など)、結果は予測不能です(優れた戦略、敵対する役員の衝突、派閥の対立、ビジョンの再認識、など)。

予測できない複雑さに備えるには

結果が予測できない状況での準備とは、たくさんのシナリオを予測、分析して、臨機応変に対応できるよう心づもりしておくことです。

結果予測できない状況がやっかいなのは、いつものマネジメント手法や予測方法では対処できないからです。状況に応じて、その場にある手がかりと全体像のつながりや意味を理解する方法が必要です。こんなとき、精密な質問と回答で学ぶ7種類の質問のうち、結果について尋ねる質問が役に立ちます。結果の質問とは、たとえば、予測シナリオが実現する確率や、成功や失敗の前ぶれとなる目印などについて精度の高い確認を行うものです。

分析力が高い人々に学ぶ

UCバークレーのフィル・テトロック教授は、「もし・・・ならば・・・どうだろう?」と、あえて事実を否定して考える人は、複雑な状況を分析することに長けていて、現在と未来を比較しながらものごとのつながりと意味を理解できることを明らかにしています(リンクから英語の関連文献をご覧いただけます。)

PQAの「結果の質問」を使えば、複雑なビジネス環境で、様々な角度から「・・・をしたらどうなるか?」「・・・をしなければどうなるか?」と問いかけることができます。複雑な世界で将来を予測するのは難しいことですが、将来に備えた心づもりができるようになります。