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質問力ー何のために質問するのか?

最近多い●●力という言葉の一つに、質問力があります。スマートワークスにも、シャープな質問を通して鋭く考え、思い込みや見落としを防ぐ思考法の研修がありますので、往々にして質問する能力が話題になります。

ところで私たちが質問と呼ぶ文章の中には、実際にはまったくそうでないものが数多く混じっています。たとえばあなたが既婚男性で、今日は珍しく有給を取り自宅にいたとします。いつも通り出かけた共働きの妻が夜になって帰宅したとたん、急に不機嫌になって「夕方からあんなにひどい雨だったのに、洗濯物を取り込んでくれなかったの!?」と言ったなら、たいていの人は妻の言葉を額面通りに質問とは受け止めないはずです。妻の言葉は、文法上は質問でもその意味するところは、皮肉です。この場合妻の言葉は、必ずしも質問である必要はありません、「ひどい雨だったのに、洗濯物を取り込んでくれないなんて、最低だわ!」と言ってもかまわないのです。

ひとくちに質問と言っても、何を意図しているのか次第で質問の意味合いは全く異なってきます。つまり

-学びや気づきを得るためのものなら、学習や思考を促進する道具

-有利な条件を勝ち取るために、痛いところを突きたいのなら、交渉のための道具

-(たとえ善意の理由からだとしても)自分が考えている通りに他人を動かすためのものなら、動機づけやコミュニケーションの道具

ということになります。目的が違っていれば、同じ道具を同じように使うことができませんから、質問力を強化して、達成したいことは何なのかという文脈を考えておく必要があります。