人材開発プログラムの企画・運営|世界が信頼するコンテンツと40カ国のグローバル・ネットワーク

イノベーションを生み出すマネジャー

イノベーションを生み出すマネジャーを調査

 スマートワークスが提携しているゼンガー・フォークマン社は、昨年イノベーションを生み出すマネジャーに関する論文をハーバード・ビジネス・レビューに寄稿しました。

論文のもとになった調査は、イノベーションと優れたマネジメント力で尊敬を集めている世界的なITサービス企業の協力を得て行われました。この会社には、マネジメント力(360度調査で測定されたもの)が業界平均を大きく上回る優秀なマネジャーが数多くいます。中には最高の中の最高と評された(360度調査が99パーセンタイル以上)マネジャーも30人以上いました。

ゼンガー・フォークマンのコンサルタント達は、30人のマネジャーと、彼らの上司や同僚、部下を一同に集めてインタビューしてみました。

 

イノベーティブなマネジャーに共通する10個の行動

質問を通して、優れたマネジャーとそうでないマネジャーの違い、優れたマネジャーが具体的に何をしているのか、なぜイノベーティブだと評価されるのか、などを解き明かすのが目的でした。

その結果、イノベーションを生み出すマネジャーに特有の10個の行動が見つかりました。

1.      戦略的なビジョン:はっきりとした将来ビジョンを描き出し、伝えている。

2.      顧客志向:顧客の関心事を自分の関心事として、顧客の心の中にはいりこみ、ネットワークを作る。

3.      信頼:イノベーションはリスクと背中合わせであり、すべてのアイデアが成功するわけではない。それを踏まえて、日ごろから暖かな協力的な人間関係を築いている。イノベーションが失敗したらマネジャーがカバーしてくれることを部下も理解している。

4.      組織と顧客のために、本来やるべきことを貫く:顧客のためになることが会社のためにもなるのだと、上位者を納得させる。

5.      下から上に向かうコミュニケーション:イノベーションのアイデアは組織の底辺からわいてくる泡のようなものだ。優れたマネジャーはコルクを抜いたばかりのシャンパンのように、アイデアがわき上がってくる環境を作ることに腐心する。いつも楽観的で活力にあふれ、新しい考えを柔軟に取り入れる。

6.      説得力:優れたアイデアを皆に上手に受け入れさせる。強制したりせず、情熱と信念をもって伝えることで皆がついてくるようになる。

7.      ストレッチ・ゴールによる大きな成果:ストレッチ・ゴールは、これまでと同じやり方でもっとハードに働くだけでは達成できないものだ。異なる次元に到達するための、新しいやり方が必要だ。

8.      スピード重視:常にスピード感がある。スピードによって得られるものは多い。大がかりな審議会ではなく、小回りのきくテストや試作品を好む。

9.      率直なコミュニケーション:時にはぶっきら棒に聞こえるほど、本音で他者に意見する。ストレートで裏のない態度が、部下の信頼を生み出す。

10.  動機づけ:イノベーションを起こすつもりなら、そもそもモチベーションが必要だ。モチベーションは目的意識や仕事の意義から生まれる。動機づけの方法は人さまざまだが、他者への動機づけが成功の大きな原因となっている。

 

この10項目は、別途行われた360度調査の結果とも一致していることが確認されています。同様の調査を多業種にわたる数百の企業で行ったところ、やはり同じ結果が確認されています。

ご興味のある方は、ハーバード・ビジネス・レビューに掲載された論文(英語)も合わせてご覧ください。

反対者の説得や動機づけ、率直なコミュニケーションなど、難しい会話の手法については認知心理学や大脳科学に基づいて開発されたダイアローグワークス・プログラムのページでも関連情報をご覧いただけます。