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他人について感じる苛立ちは自分を理解する手掛かりである~カール・ユング

教えられたら、素直に従いなさい!?

日本人が、とても礼儀正しくて規律を守る国民であることは、世界も認めるところです。目上の人にこうしなさいと言われたら、口答えせずにそうするのが当たり前として長年育ったせいなのか、研修でも、こうするといいと講師が言えば、嫌だと言う人は、あまりいません。少なくとも、表面的には・・・

でも、納得したかどうか、まして実行するかどうかは、全く次元の異なる話です。

教えられた内容に納得がいかない場合、たいていの人は確かめたり、反論したりせずに黙り込んでしまいます。長時間黙り込んでいて、自分の心の中で抱えきれなくなると、堰を切ったように質問が始まることがあります。あまりにも長時間黙っていたので、フラストレーションが爆発して攻撃的になる人も少なくありません。ここでおもしろいのは、どの段階でどのように行動するにしても、恐らくほとんどの人が「講師は、教えた通りにやれと言っているに違いない。違う意見を言うべきでない。言ってもロクなことにならない」と無意識のうちに考えている点です。

行動変化を目的とする研修を企画、実施、推進する人々にとっては、やっかいなことです。納得していないなら、学んだ通りに行動する見込みがほとんどないからです。しかし、納得できないから、黙ったまま行動しないのと、納得できないから、質問してみて、やっぱり納得できないから行動しないのでは、まったく違うと思うのですが、いかがでしょうか。

質問して、講師や他の受講者とも意見を交わしてみて、やっぱり納得できないとすれば、その人にもそれなりの考えがあるのだろうと皆も理解できます。意見を交わしてみて、教わったことを試してみてもいいと考えるようになったら、それもいいでしょう。どちらにしても、疑問を口に出してみることは、自分の考えを客観視して、疑問を投げかけてみる有意義な時間になるはずです。