人材開発プログラムの企画・運営|世界が信頼するコンテンツと40カ国のグローバル・ネットワーク

アップル社前CEOとの対談

伝説の経営者  

スマートワークスの提携先、ゼンガー・フォークマン社の創業者、ジャック・ゼンガーとジョー・フォーマンがアップル社前CEOジョン・スカリー氏と対談しました。氏はスティーブ・ジョブズに乞われてペプシコからアップルに移ったCEOです。アップル社の成功の大きな立役者はもちろんスティーブ・ジョブズですが、売上数億円規模の企業を数千億円規模の規模に育てたのは、CEOとしてのジョン・スカリー氏の手腕でした。

ジョン・スカリー氏はペプシチャレンジの名で知られるコマーシャルでペプシの売り上げを大躍進させ、マーケティングの歴史に名を残しました。世界屈指の企業を率いてきた経験と、スティーブ・ジョブズやビル・ゲーツほか各界のリーダーを間近に見てきた40年の体験を踏まえて、若い社会人や、その対極にいる経験豊富な社会人にとって、リーダーシップとは何か話してくれました。以下は氏が話してくれた4つのポイントの要約です。

1 優れたリーダーは顧客の大問題を解決する

たいていの企業のビジネスプランは、自分たちの現状やこれまでの業績をチェックしてから、いくつかの条件を仮定して来年はどうしたいか決めるものです。すぐにリソースをどう分配するかが話題になり、間髪を入れずリソースの争奪戦が始まります。本当に優れたリーダーは-私はそうした人々を40年間近で見てきました-顧客にとって解決を要する問題は何か、その問題を解決する従来よりも優れた方法はあるか、がビジネスプランのスタートにあります。ビジネスプランより顧客プランの方がはるかに重要だと考えられていました。優れたリーダーは、「企業は顧客を満足させるためのもの」だと理解しています。

2 何歳になっても、どれほど高い役職に到達しても、学び続ける

私は今76歳ですが、今も学び続けています。時代とともに前進が必要です。そのためには好奇心を持ち続けること。私よりも若い友人には、早期に退職して後にコンサルタントとして現役復帰を考えた人も多いですが、現実にはとても大変です。何年も第一線を退いていると、何もかも変わってしまうからです。心をオープンにして好奇心を持ち、いろいろな人とつながっていれば、年齢は問題になりません。

3 リスクを取り、変化に適応する

「リスクを取る」ことが当然の雰囲気となっている必要があります。皆、素早く失敗するやり方を習得しなくてはなりません。学習するとはどんなことかも学ぶ必要があります。そしていつも挑み続けること。失敗してもいいのだと、誰もが学習して理解している必要があります。そして失敗から学ぶことを知っていなくてはなりません。非常にシンプルな原則ですが、組織文化がその部分で本質的に変わらない限り、社員は決してチャレンジしたり、リスクを取ったりしません。その原則が息づいていないところでは、誰もリーダーシップを発揮して変化に立ち向かおうとしません。

4 すべての分野で自分が誰よりも優秀になることはあり得ない

もっと若い時に知っていたかったと残念に思うことがあります。若い時には誰しも自分は誰よりも優秀だと考えたり、何か分野で自分より優秀な人がいることを素直に受け入れることができなかったりするものです。でも、リーダーとしてやるべきことの全てが得意な人などいません。仮にいたとしてもほんの一握りの人だけでしょう。優秀なリーダーは自分の強みをよく知っている。それだけでなく、他の人々の強みもよく知っている。だから任せることができるのです。

 ジョン・スカリー氏は他にも多くを語ってくださいましたが、伝説のリーダーの知恵と洞察の一端を上記でお伝えできたのではないかと思います。

フォーブス誌のサイト(英文)でジョン・スカリー氏の写真等をご覧いただけるほか、対談のレコーディング(英語)をお聴き頂けます。