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簡単に変化できるなら、“行動変化”は話題にならない

行動変化など、いとも簡単にできるというスローガンはあるけれど…

組織の運命を左右するほど重要な行動変化のチャレンジはたくさんあります。各論のところでは組織や業界特有の事情と切り離せませんので、実際の課題は企業ごろにいろいろとあるわけですが、一般論としてどこにでも見かけるものを2つ挙げてみます。

l  業務で失敗やトラブルが発生したら、隠さない。

l  コンプライアンスを遵守する。

仮に、ある組織が上記や上記以外の何かを重視していて、これまでも社内で意識改革を行ってきたけれど、変化の手ごたえが得られていないとします。「そのように行動することが重要なので、これまで推進してきたが、問題行動が減らない」のであれば、やめてもらいたい行動は間違いなく組織風土や文化として常態化・習慣化しているはずです。そしてそれらは、繰り返し声かけしたり、1回研修を受けたりするだけでは根絶できないはずです。

そもそも他人に何度も指摘されたくらいで、これまでやってきた行動をすぐに改められるのだとすれば、子供に「テレビゲームは130分だけにしなさい。そして本を読みなさい」と毎日言えば、その通りになるはずです。また、いつもコンプライアンスを軽視して売り上げを優先する上司が、上位上司から「コンプライアンス遵守しなさい」と注意されれば、変わるはずです。マニュアルにばかり頼ろうとする新人に、自分で考えなさいとわからせるのだって、同じです。

現実にはそんなことは起こりません。たとえば子供がテレビゲームを30分で止めようと思っても、仲良しの友達に誘われるとついもっとやりたくなってしまいます。コンプライアンス遵守のことはわかっていても、目先の営業目標を達成するために「このくらい、構わないだろう」と考えてしまいます。行動変化を脱線させる要因はとても多いのです。

高い確率で行動変化を起こすことはできる

行動変化を確実に起こすには、計画が脱線しにくいように対策をきちんとしておくことです。また、関係者を納得させ、やってみようと思わせて巻きこむリーダーシップと、対人影響力のあるコミュニケーション・スキルが不可欠です。適切な知識を持って、周到に問題を分析してきちんと問題に向き合えば、常態化・習慣化している問題行動を変化させられることがわかっています。たとえば弊社提携先ダイアローグワークス社の創業者も、ダイアローグ(難しいテーマの会話でも、本音で対話して結果を出す)の研修を中心に位置づけて、ある大企業の大規模プロジェクトの恒常的な遅れを無くし巨額のコスト削減に成功しています。

なぜダイアローグ研修でそんなことができるのかと思われるでしょうか?それは、前述の脱線要因としてとても多いのが、他人の反応が気になって、本来すべきことができないことだからです。「同僚にコンプライアンス違反だよと注意して、このくらい問題ないよ、細かいことにいちいちうるさいなあ、と煙たがられると嫌だな」「上司はコンプライアンス違反をやれと暗に命令しているけれど、上司に反論するのは無理だから、言われた通りにやらなくてはならないかな?」「そんなことを気にしていたら、売り上げ達成できないと部下に反論されたらどうしよう」…などなど。

実際にそうした場面に遭遇したときに、相手を怒らせず、自分のキャリアに傷もつけずに、重要なことー例えばコンプラアンス違反は止めようと相手を納得させることーができるためには、人間の行動に関わる分野(行動科学)の重要なポイントを踏まえて、相手の気持ちを動かすコミュニケーションをするスキルが必要です。

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