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習慣化している行動を変える難しさ

行動変化とは

望ましくない行動を止めたり、望ましい行動を始めたりすることを総称して、行動変容とか行動変化と呼びます。(これまではやっていなかったのに)朝、同僚の顔を見て挨拶をするのも、(これからは)上司に仕事の相談をする前に、自分の考えをまとめておくのも、行動科学の分野では行動変化に含まれます。

ささやかな行動変化なら朝飯前?

習慣化した行動を変化させるのは、簡単でしょうか?

おまけに、すべき行動が明白な場合にはどうでしょうか?

例えば…

● (健康上、そうすべきだとわかっているので)お酒の回数を減らす

● (健康上、そうすべきだとわかっているので)甘いものを止める

● (健康によいとわかっているので)毎日早起きして(大の苦手の)ジョギングする

● 部下が大失敗して動揺しているとき、以前は(効率的に問題解決しようと思って)すぐに鋭い質問をぶつけていたが、明日からは最初に部下の気持ちをケアする

● 自分で何かを決めるのが苦手でずっと他人の意見に頼ってきたが、明日からはきっぱりと自分で意思決定する

行動変化をとりまく大きな誤解

いかがでしょうか?このように尋ねた理由は、慣れていないことや不得手なこと、不安や不快を感じる行動を始める場合、さりげない行動変化でも驚くほどハードルが高い場合が多いからです。しかも多くの人は、「やらない場合のマイナスが明らかだし、やるべき行動は単純だから、その気になればすぐにできるはず」と、安易に過剰な期待をかけてしまいます。

 しかし実際には、習慣化されていない行動は、やるつもりがあっても実行すべき瞬間に忘れてしまうことがあります。居心地の悪い行動ともなると、誰しも先送りしたり、理屈をならべて実行しないことを正当化しようとします。行動変化と言うのは簡単でも、実行は難しいのです。Knowing Doing Gap.(知っていることと、できることは、まったく異なる。)の言葉で知られている通りです。論理的で説得力のある説明をすればいい…などと過度の単純化をしないよう、注意が必要です。